なにわのアルゴ座

星見が好きな大阪のおっちゃんのブログです

スコープタウン Or14mm こいつはスゴイ

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安いけど良く見えると評判のこだわり望遠鏡屋さんのスコープテックは皆さんご存知でしょう。お子さんにラプトルだとかをプレゼントして自分もいっしょに楽しんでいる方も多いと思います(親の方が?)。うちも子供がいたら週末に山にいくぞー!といい外出の口実にもできたろうし、いっしょに星を探したり話をしたりとか想像すると少し羨ましく思ってしまいますが、こればかりはどこにも売っていない授かりものですからしょうがありません。。子供の頃に星や生物などに興味を持つきっかけが家の中にあったら将来の選択肢が確実に増えることは間違いないでしょう。

さて、そのスコープタウンさんのアイピースの評判が良いのでBS双眼用に求めたのがOr14mmです。

これ、本当に噂通りすごく良く見えます。単眼でも良く見えますが双眼で木星に向けてこいつを使うと(C6では衛星も含めての全体像になります)その様をずーーーっと延々と眺めていたくなるほどシャープな像に没頭できます。

更に見かけ視野が50度ちょいある感じで、見口も広く覗きやすいのもお得感高く良い点です。

単体でこれほど良いのであればバローを試してみたくなるのは人として当然です。バーダーを買うまではテレビューx3(これも星見初期にけっこう思い切って買ったのです)しか持っていませんでしたのですが、この組み合わせでは少し倍率あげすぎになるのかVHSを3回ダビングしたようなボワンとした星像になってしまっていました。ところがバーダーのバローはx2.25ですのでちょうど惑星に最適な焦点距離になりそうな気がします。装着してみましょう。

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もともとor14mm、ものすごいコンパクトながら手にした時に少しズッシリ感もあって造りの良さと緻密さを感じるor14mmですので、バローを装着してもコンパクトさは変わらず、バランスにも全くといっていいほど影響しません。ネジの嵌合の感触も雑さが無く気持よいのです、こういう細やかな辺りが安価ながら日本製というのを実感できます。

さて見え味はどうでしょう(双眼ではなく単体+バローをC6で使用)

 

おおお!!!なんだなんだ!!すっごいな、コレ。。。

 

と思わず太字にしてしまうほど非常に良いです、この組み合わせ。木星は大赤斑を完璧にバシっと確認できました。土星でもカッシーニが完璧に。。。あぁ、なんてキレイなんだーーー(TOT)望遠鏡買ってよかったよー!と素直に感動しました。

同条件でハイペリオンズーム+バローととっかえひっかえ比較します。ハイペリオンも負けじとものすごくよく見えて嬉しいことです。どっちがいいかと甲乙つけがたい感じの見え具合ですが、木星ではor14mm+バローの方がシャープ感で勝っている感じすらしました。ハイペリオンズームの方は10.6~3.6mm位置まで自由にズーミングできますので、自分の目で納得いく見え具合の状態まで拡大したり、それを超えてボヤケてきても5mmを超えた状態ってどんな感じなんだろう、などとボケ感を体感したりしてあれこれ遊ぶことができます。このボケ感もまた、限界を超えたらこうなるよというのを記憶しておくと、空条件が良い場所やタイミングでの限界変化度合いがわかるので無駄なことではないでしょう。

今までハッキリと自信を持って大赤斑やカッシーニが見えたと言えるような感じではなかったので、ハイペリオンのバローセットを購入したのはとても良い選択だったと思います。Or14mmも2倍楽しめるようになりました。結果論で言えばバーダーは僕の場合は最初の最初に買っておけば良かったのでしょうが、こういうことはどのジャンルでも当てはまることで、良いもの悪いものを見比べつつ試行錯誤しながら自己向上していって、自分に合うものと巡り合うからこそ達成感がありありがたみがわかり、そしてその過程すら面白いのでしょうね。