なにわのアルゴ座

星見が好きな大阪のおっちゃんのブログです

150mm 反射望遠鏡 

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最初に購入した反射望遠鏡MEADE LX70-R6。

購入直後1年も経たずにカタログ落ち、もはやググっても出てくることはあまりない鏡胴です。

ケンコーやスカイウォッチャーのものと同じシンタ社製で、ほぼ同仕様で多少の部品変更ありで各メーカーにOEMされているものと思います。というか、現在は純ニュートンの望遠鏡で口径150mmなどは中華製しかありませんね。

 

値段は安いのですがその分「新品購入してそのまま見えるとゆめゆめ思うべからず」扱う側への要求度合い(丸投げ度が)非常に高く、私も最初は光軸の仕組みなどあまりわからぬままほぼ子供の頃の憧れだけで入手してしまったために、一度匙を投げて無かったことにしてしまった経緯があります。

理屈と仕組みと、この製品のアバウトすぎる公差の大きさ、そして

「ほぼ完成品だから後はオマエ、がんばれよ」

昨今の暑苦しいほどの手厚き馬鹿丁寧が正義と勘違いしまくってる令和ジャパンでは考えられないような潔いほどのスパルタ販売スタンスを理解できさえすれば、これほどコスパの良い望遠鏡は無い。しかし、そこまでいける前に心折れてしまう人が非常に多いのは反射望遠鏡アルアルかもしれません。

反射望遠鏡は手がかかるがそれが面白い、とよく聞きますが、これほど古典的な仕組みで手を入れるべき要所がココ、ソコ、アソコ、と出尽くしているのですから、それを全ておさえた21世紀バージョンも中華であろうと出てくれたらいいのに、と素直な疑問が出てしまいます。(逆に言えばそれをやってしまったら天文機材初の世界的超バカ売れするか、つまんなくなったとボロクソに言われるかのどっちかか)

現状は(少なくともこの鏡胴は)今だにほぼ昔のまんまで出ています、という状態で進歩が見えません。しかし国産で唯一のロングセラーモデル ビクセンR200などでわかるようにメイドインジャパン200mmクラスで15万円くらいしてしまうので、もし150mmクラスがビクセンで出たとしても10万前後・・・ じゃあ自分でやる!w という人も多いのかもしれませんね。まぁとにかくハマったら面白いです。

ちなみにR200は70周年モデルで接眼部が裏打ち強化されたりしたらしいですが(強化箇所の写真は見れないが)それってみんな望んでることだから今後出すモデルにも標準仕様にしたらいいのに、もったいぶらずにー、っても思います。だって値段も値段でしょ。中華のオハラつけた屈折がものすごく進化&低価格&まともに使える接眼部品質になってきた今、勝負は更に難しくなってきていますし。(→反射=よっぽど安いか、よっぽど好きじゃないとチョイスしない傾向に更に拍車がかかる)

 

で、今は何をしているかといいますと、反射望遠鏡ユーザーならきっと誰もが通る道なんでしょうが「主鏡の爪隠し」にようやく着手です。

主鏡は早々に保護し、おくるみに包んで大事に神棚保管。

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嫌な光条発生源と嫌われ者の爪ですが、3点支持はそのままでいいからさ、単に爪じゃなくてリングにすればそれで済む話なんですけどねぇ。。量産したら鉄の打ち抜き輪っかの単価なんてとんでもなく安くなります。(これを一個単位で個人が頼むと何十、何百倍になるのは世界の当たり前ですがちょと悔しい)

押さえL型ゴムもかなり出っ張っててこれもできるだけ除去してただでさえ小さい主鏡の有効経を稼ぎたいものです。

リングは自分で切り出して、、とポリカ板やアクリルとあれこれ材料も買ってきて思案していたのですが、金属以外で主鏡を保持するとなると厚みは2.0mm以上欲しくなります。切り出せるとは思いますが問題は切り出し面の美しさです。厚紙とかだったらサークルカッターで10秒くらいかければキレイな輪っかがすぐできます。

しかしこの厚みを樹脂... 素人人力では機械での切り出しには勝てないと考えて結局外注しました。材質はスチールで寸法厚みをWEBで入力すればそのとおりに切り出して1個から発送してくれる世の中ですので、それに頼ることにしました。

主鏡の実採寸では149.8mm。注文内径は146.5。主鏡の端の1.5mmは品質も安定しないのでそこを捨てながらできるだけ口径を欲張りつつ真円を、という思惑です。

 

反射望遠鏡では小さな口径ですが、それでもマンションベランダではギリギリの大きさで(たぶん200mmを買っていたらうちのベランダでは東西回転不可能だったと思います)それでもできれば外に出て広い空間で使うべき望遠鏡です。出無精の私でも一旦手を入れれば持ち出さないともったいなくなるので、そういう意味も込めてのカスタムです。

 

これからできるだけメインとして使っていき、その過程で停滞している記事を増やしていこうと思っています。