なにわのアルゴ座

星見が好きな大阪のおっちゃんのブログです

ANGELEYES 2" 2x Premium barlow 予想通り

アリエクスプレスでは結果的に長期間待って忘れた頃にゴミが届くことで全世界での知名度を上げているが、それでもついつい手を出してしまう時がある。バッタもん屋に行ってくだらない品質の商品を買ってしまい、使ってみたらやっぱりクソだった(笑)と笑っていたのとよく似ていたりする(昭和時代)。

 

今回気になってついつい買ってしまったのがこちら。

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2インチの天頂ミラーを初めて手に入れたときにその大きさ・重さにびっくりしたものだが、それと同じくらいな巨大な姿でハマっているのがANGELEYS2インチのバーロー。これがどうも4エレメントだとかで、名前がプレミアムバーローという(らしい)。

あともうすこしお代を足せばExplore ScientificのパチもんっぽいMaxvision銘の2インチがあるのだが(最近こんなのばかりだ、どうなってしまったのだろう)セールでこれが最終的に(クーポンやコインだとかわけがわからないが)えらく安かったので試しに買ってみた。

見た目はまあまぁだが、中華だから手を抜くとしたら・・・

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内側。やっぱりこうきたか(笑) 

傷に加えてホコリも盛大に入ってて大サービス状態だ。さすがプレミアム。

 

ではもっと中を覗いてみよう。

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2分割、もうここでホルダー部の塗りが見えて爆笑してしまう。

 

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すごいな、小学校の頃に初めてプラモにMrカラーを塗った時とかでもここまでひどくなかったような気がする。もし一生懸命やってコレだったら違う仕事を考えたほうがいい。というか、これを塗ったやつにこれ以上仕事をさせてはいけないだろが。

 

レンズ部を更に2分割するが、ネジ部がやたらとガシガシ固い。行ったり来たりを繰り返しながら感触で想像する。ネジ部に塗料入ってロックタイト替わりになってる感じかなぁ。。。

 

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案の定分割できたら、パラパララと粉が・・・(笑) あーぁ、もう!

汚くなった粉、ネジ部などを掃除してみてみると、やはりこちらも小学生が手伝ったかのような塗りムラが全周に。

 

 

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何かのスクラッチ跡だと思ってたが、どうやら穂先が固まったか??ww

 

 

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色んな面で確かに「プレミアム」なバーローだった。。。

 

日本では、こういうときに

「向上心も無くボケーっと作ってんじゃねーわ、バーロー!」(バーローだけに)

 

と投げつけられて当然ですが、今の時代、今の子なら(といっても30後半でも)

「それ、教えてもらってません」

「マニュアルに書いていません」

 

と真っ向から本気度いっぱいで「責任は私に無いっす」と顔に書いて返してくる。

 

中華もおめでたい国だが、日本も最近急激におめでたい。

どっちもどっちだな。。。

買う前の「たぶんクソだろうけど2インチだから中央とかマシかもしれん」という予想と期待は造りと情熱の無し度は予想通りのクソ仕上げであったが写りはどうか。

 

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くもっているのでまだ星が見れていない。直焦点で撮影して比較。意外とまともに撮れているのは2インチとAPSサイズのマッチングだからか。バーダーも同時に倍率比較してみると確かにx2.25だった。もうひとつ何気なく2倍程度はそう大したことない感が勝手にあったが、比較してみると意外に大アップ。面積比だと1/4になってて、これが3倍、4倍、5倍となるともはや超拡大ということを今更ながら「おぉ...そうだったか...」と感心した。

この状態で月でも撮って比較してみると素人にもなにかがわかるかもしれないが、ベランダから拝めるのにはあと1週間ほどかかる。

窓際に適当にゴロンと置いて、ちょっと倍率あげたいときに使う。傷とか気にもしないでいいという使い道で使えればいいかもしれない。

バーローを真剣に探している人がいたとしたら、やはりちゃんとしたメーカーのを買ったほうがいいのは言うまでもない。結局最上はテレビューのパワーメイト、最低でも国内の星屋さんで扱ってる聞いたことあるメーカーでないといけないだろう。

 

天体望遠鏡を買ってから途方に暮れるのが、収納バッグ・ケース

ビクセンが去年の2020/10/23にR200SSを保管・運搬する用にこれを出したようで↓

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人との比較ではこうなるらしい↓

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やっとここに気が付いてくれたのかーーー。。

 

ちゅーか、、これ、望遠鏡全般に言えることだけどソフトケース・ハードケース、ほっとんどがメーカーがそもそも作ってない。

「わしらは望遠鏡を一生懸命ええのん作っとるんや、ケースとかそんなんまで手も頭も回らんわ 買ったやつが考えろや」

なんてw ここまでオラオラ商売ではないが、「なんで望遠鏡作ったらいっしょにケースも作ってくれんのだろう??」という素朴かつかなり大事な点だと思うそこに疑問がずーっとあった。

赤道儀やアクセでも高額だったり国産ではピタッと気持ちよくハマる収納ケースがラインナップされてるものもあるが、ビギナー・ミドルクラスとなると各メーカー放置状態。最初に買った段ボールを補修しながら運搬用に何年10何年も使ってたり、それを親がゴミと間違えて捨ててしまって魂抜けたり、ホームセンターで収納できそうなプラケースを買ってきて衝撃材を組んでいくとギリで収まんなくて叫びたくなったり・・・

いろいろ経験があると思うんですよ、うん。もちろんピタ!とあつらえたようにバッチグーなものとの出会いってのもあったりするんですが、それもまた確率からいえば交通事故並み。

みんなベランダ観望から外に出よう!と思った時に「あ・・・ どーしよ」とフリーズがキッカケじゃないですかね。

 

逆に昭和では説明書の類も文章ですら丁寧極まりなく、収納でも木製ケースがあったりと至れり尽くせり感が遥かに高かった(当時の物価からするとどれもものすごい高額だったろうが)。

天体だけじゃなく多くのジャンルで色んなものをコストダウンか過剰判断で省いて省いて、スカスカの必要最小限になっていってしまっている今、ビクセンがこれを販売したのはR200の登場からすると時が経ちすぎな感もあり「やっと今か(笑)w」というのが正直なとこだが、無いよりはあるほうが遥かに良いし、メーカーが作るだけからそれを運用するとこまでちゃんと考えていますよ、という優しさというかアピールというか、そんな面でも価格や存在以上のものがあると思う。

 

スカイウォッチャーなどの海外製品では鏡筒でもハードケースが最初から付属してたり、中華なのに夢のような客目線の商売をしてて「あー、これが国産もそーなったらすごいのにな(値段も更にw)」と。品質では勝ってるけどなんかそこらへんで負けてる感が残念に感じる。

アルミケースは横500,600を超える大型なるとちゃんとした造りのものは安くても2・3万円~になっちゃうから付属ってのは余計にお得感が強い。

実際、運搬時を考えるとお得感よりもケースがあるってどんだけ安心で安全なんだろう・・・とお金の問題ではないと感じるようになる。そこで専用ケースなり汎用ケースすら無いとなるとユーザーは恨めしく思いながら合いそうなケースを求め彷徨うことになり、ネットで「合うやろ、きっと!」と博打買いをしたりして自爆とかに遭遇してしまうのだ。

 

内部仕切りでいろいろ多機種流用できるような汎用でもいいし、それが数種類あればなんとかなるだろうからケースって地味な商売だけどメイン機材と同じくらいすごく大事なことじゃないかと思う。