なにわのアルゴ座

星見が好きな大阪のおっちゃんのブログです

中華アリガタ 小型クランプ 二兎追う者一兎も得ず

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アマゾンやebay、アリで必ず見かけるアリガタクランプ アルマイト色はシルバーだったりいろいろですが天文ワークマンとして名高いSVBONYでは真っ赤です。

昼間に見ると派手ですが暗闇で使うものに原色の思想は好きです。機材で黒とかもう見えないもんねw 落としたりしたら発見不可能だしw。

四隅を点で蓄光してくれればもっと良いかも。

削り出しでパッと見良さげですが評判はイマイチ。なぜなのか気になっていたし、小型のクランプ欲しかったのでとりあえず買ってみました。注文から3ヶ月ほど地球を彷徨って到着したころには買ったことを忘れており、どうでもよくなっていたのは中華アルアルです。高くても素直にプライムで買えばよい場合も多いです(結局アホ)。

実際に触ると確かに問題がいくつもあるトホホなものでありました。これもまた中華アルアル、中華は庶民の博打です。

 

 

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口コミなどで見聞きした一番多い問題はM8キャップボルト頭が座ぐりに入らない、というボンクラな設計ミスでしたが、今手元にM8キャップボルトが無いので検証できず。

それよりも個人的にはそもそもプレートが上からポンと入れることができないことが閉口の極みです。

 

 

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スライド挿入しか受け付けないので、セットで買ったプレートには落下帽子のネジ頭やネジ穴がそもそも設計概念に無くフラットサーフェイスです。

これはこれで有り難いと思われる用途の人も居るでしょうから一概には言えませんが、ネジは外したらフラットになりますからやはり一般的には最初から脱落防止用のネジ穴くらいは開けておくのは会社や造り手の優しさがあるかどうかかもしれません。

 

 

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問題は黄色の部分です。先ずクランプネジ側の両端形状がアウト’。そもそもネジで真鍮部品だけが前進しプレートに面固定するので、両端の傾斜角度(青い)は全く無意味です。しかも上からのポン付けを阻止する役目まで果たしてしまっています。この出っ張り部分を対ベース面と垂直になるように削り、真鍮面の上部数ミリの角を落とせばはるかに使い良くなるかもしれません。真鍮部の圧着面積が1/4ほど減るので加工も博打ですが。

 

ま、そもそも土台の開口部分をあと5mmでも広く造っておれば世界的な評価を得たことでしょう。。造ったヤツが使ってねーんでしょうなぁ。つまりただ作っただけ。これも中華のよくある使う側をイライラさせる点です。つくれる技術あるのに活かせない→意味ねーじゃんw という方程式は不変のようです。

 

 

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更に購入前から不可思議だったのが「やたら長い固定ネジ長」でした。何か特定の望遠鏡セットに特化して設計されたものを、部品のみで販売会社(例えばSVBONYとか)のネームをプリントして売っている流用なのか、とも思いましたが理由判明。

 

ファインダーアリガタ(ミニアリガタ)もクランプできるよ、とのことでした。なんと隠しコマンドでWクランパーでしたか、まぁ欲張りですねぇ。得てしてこーいう欲張りモノって・・・、まぁとにかくやってみましょう。

 

 

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あはは、スゲーw 綱渡りーww クソじゃないですか(笑)

これ、マジでOKだと思って造りましたか?状態です。

さすが中華4000年の歴史...。伊達に香港実力行使してませんね。

独裁プロパガンダの成果か、人民には自己分析や反省など一切概念に無さそうで恐れ入ります。

ゼロよりはできるっちゃできる、の方が一生に一回くらいは助かる場合も稀にありますが、どうにもこうにも切ないものがあります。思考が気の毒すぎます。

ファインダーベースとするには大きすぎて重さも気になりますし、接触面があれですからビクセンのファインダー台座の方が確実で安く小型で汎用性に富むでしょう。

やはり標準ドブテイルバークランプに専念して、上から装着できるように幅を広げて作り直さないとダメですね。でもずーっと何年も売ってます。まぁ私も買ってますからそれも悪いんでしょうが。。

 

ちなみにネジ部からはデフォルトでもれなく「キュ、キュ、キュ、、」と鳴きます。

グリスの一粒二粒でとても気持ちよくなるのですが、そーいう気づかいとか、うちの製品のネジから鳴くのは恥ずかしいことだ、とかの発想も相変わらず無いようです。

 

あのダムがいつ決壊するのか心配になりますが、他国のことよりこれを付けようと思っていた架台のフランジ面がネジ穴や形状の問題で装着すらできないというのを現物が来てから判明したという、私の脳の方がもっと残念で劣化心配なのは秘密です。。。(T_T)ルーーーーー。。